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2017年8月22日火曜日

海外漫画『爆撃地セルビアからの手紙』アレクサンダー・ゾグラフ発売!


『爆撃地セルビアからの手紙』アレクサンダー・ゾグラフ 作・画 /ハル吉 訳
峠の地蔵出版 定価1400円(120ページ)直販限定で送料無料。発売開始しました。
Toge no Jizo press (that is Harukichi) proudly presents the japanese edition of "Regards from Serbia" by serbian cartoonist Aleksander Zograf, translated by me, Harukichi. price:1400JPY (120 pages)
format:A5
東京中野のタコシェでも販売開始しました(通販有り)。
初出2016.12.07
2017.01.01追記有り
<<後書きのようなもの>>
 今年(2016年)の春頃、ロシアの国際漫画祭「ブームフェスト」主催者のドミトリーからブームフェストが今年で十周年だから記念に漫画を描いてくれと依頼があって、描いて送り、しばらく忘れていたのだが、漫画祭は毎年秋に行われるので、十月頃になって今年のゲストは誰だろうとサイトを覗いたら、そこにアレクサンダー・ゾグラフの名前を発見。ゾグラフの漫画について拙書『海外オルタナ・コミックを読んで見よう』で取り上げた事もあり、ダメモトでうちから出さないかとメールしたらなんと快諾。まさかセルビア漫画界四天王の一人と言われるアレクサンダー・ゾグラフがOKしてくれるとは思わなかった。四天王残りの三人はゾラン・ジャニエトフ(『ビフォア・アンカル』『テクノプリースト』の作画)、アレクサ・ガジッチ(アニメ映画『Technotise Edit and I』)、ラジコ・ミロセヴィッチ・ゲラ(タランティーノ映画『Django』の漫画化)である。
 本書は元々、コソボ紛争中の1999年にNATO軍がセルビア空爆を開始した時に、ゾグラフが同じく漫画家のクリス・ウェア(『ジミー・コリガン』が有名)から当事者としての週刊漫画を描いてはどうかと言われて描き始めたもので、海外の雑誌やウェブサイトに空爆と同時進行で掲載された。ちなみにストイコビッチの出身国がセルビアである。
 前回の『切腹姫とスケ番ジェシカ』とは反対に文字が多く、A4ノート一冊丸々翻訳文で埋まるほどであった。またよりよく理解して頂くために脚注も付け、セルビア近隣地図、セルビア国内地図、セルビアと日本の国土比較図も付けました。巻末にはインタビューも収録し、本当は3ページ分ぐらいの長い内容のところ、文字を小さくして無理矢理1ページに圧縮!ページが増えれば値段も上がる、でも値段が上がると買い辛いですからね。日本では漫画が1400円だと高いと思われる方がほとんどかと思いますが、海外だと平均的な値段です。しかも交渉、翻訳、DTP(編集)、発注、営業、つまり製本と印刷以外全て私一人でやってるから出せるお値段です。それもご理解頂きたいところです。

参考画像



 A5サイズです。

 裏面。

 だいたい一話1pの連作短編漫画です。



 3p分のインタビューを1Pに圧縮!これは読み応え有りです。

 立てるとこうです。


日本独自編集で地図も付けました。