手の出演:猫DJゴッシー
パレスチナのウード三兄弟ル・トリオ・ジュブランの『The long march』。この曲でゲストのロジャー・ウォーターズが歌ってるけど、ただ、プログレの有名な人が歌ってるってんじゃないんだよ。むしろ逆に、なぜ他の音楽家が歌ってないのか、と考えてみて欲しい。つまり、うっかりパレスチナのバンドに参加すれば、イスラエル・ユダヤ系圧力団体が、因縁をつけてくる。新パレスチナ=反イスラエル・反ユダヤ=ナチス・シンパ=人種差別主義者だと。だから皆ビビってパレスチナに関わらないようにしてる。でも、プログレファンはご存知のように、ロジャーは不正に対してはっきり物を言う人物。だから参加して歌った。もし、圧力団体がロジャーを人種差別主義者呼ばわりしたら、ロジャーははっきり反論するはず、イスラエルのやってる事を事細かく挙げて批判するはず、そうなると、逆に圧力団体としては都合が悪い。このビデオの最後に 「2014年7月16日ガザの浜辺で遊んでいた時に殺されたIsmail Muhammad Baker, Ahed Atif Baker, Zakaria Ahed Baker, Muhammad Ramiz Bakerに捧ぐ」とテロップがでるけど、これはイスラエル空軍が一般市民である9~11歳の子供を爆殺した事件のことで、だからその殺された少年をイメージしたビデオクリップになっている。事件の詳細はこちら。
他の曲はもっとウード弾いてるので、モダン・トラッド好きは是非。
ちなみにイスラエルがパレスチナにどんな事をしてるか、簡単に知る方法があるよ。漫画を一冊読むだけでいいんだ。
『パレスチナ』ジョー・サッコを読むだけでいい。超簡単!
サイコビリー系? バンジョー・パンク? 全く知らないバンドだったので超新鮮。ホラー風の歌い方をする時はキング・ダイヤモンドっぽさも漂って良い。
アルジェリア出身Moh Alileche『In memory of a hero』。2019年函館国際民俗音楽祭に出演。函館に来てくれてありがとう!
KIM SUNG-BAE 『Ritual』韓国のウッドベース奏者
眼に痛い蛍光色ジャケとカラー盤が良い。
ラトヴィアのバンドRAVA。ロックなのにちゃんとラトヴィアの伝統的なメロディを取り込んでていい。同国メタルバンド、スカイフォージャーとも通じる部分がある。
ギリシャ・ポップAnna Vissi『Iliotropia』
セルビアのレゲエバンドDel Ano Band 『Ako ne znas sta da radis』
クロアチアの音楽家トンチ・フリーチ。普通のポップスなのに曲の捻り方が天才。
印度女性歌手アナンディ・バッタチャルヤ『joys abound』。後ろは父親のアルバム。
Mileth『Catro Pregarias no Albor da Lúa Morta』スペイン(ガリシア)メタル!ブルガリアン・ボイス?みたいな女性ボーカルが良い。
シンガポール出身のフォーク・ロック?歌手M・ナシールと読むのか(M.Nasir)『...kembara Sakti』多分ベスト盤二枚組。マレー風、アラブ風など不思議なロックを聴かせる。
一曲だけ選ぶのは難しいな。曲次第で印象がかなり変わる思う。オレはARRで買ったよ。
フランス人ロックンローラー、パット・ケブラ『Electrosensible』。ジャケを担当したのはフランス人画家ティエリー・ジタール(Thierry Guitard)
V.A.『small island big song』台湾からニュージーランドあたりまでの島々の音楽家が集まって作ったアルバム。歯ブラシ入りでとても嬉しい。オレが買った時はオフィシャルサイトの海外通販しかなかったけど、沖縄のお店でも取り扱いしてるようだ。
記事はこちら
アルメニアの伝統歌手オフェーリア・ハンバーツミアンのベスト盤二枚組
ここから書籍編
『 X-Ray Audio: The Strange Story of Soviet Music on the Bone』ロシアの骸骨レコード写真集。文章も充実。左はその骸骨レコードを模した葉書レコード。プレーヤーで本当に曲が聞ける。
川勝徳重『電話・睡眠・音楽』。貸本から海外オルタナ漫画までを自家薬籠中の物としている漫画家。しかも若いので今後が楽しみってかもう川勝だけでいいや。右は尊敬する花輪和一様です!
春川ナミオの画集。最高。
吉岡里奈の個展図録と、ブルータスに載ってた挿絵。最高だよね。
ペルーのサイケアート画家パブロ・アマリンゴ『Ayahuasca Visions』と同じくペルー人サイケ画家クリス・ディヤー Chris Dyer『 Positive Creations』最高です。
パルプ雑誌の挿絵画家から始まり、レコジャケ、マイケル・ジャクソンのネヴァーランドの玄関デザイン、バタリアンのキャラ造形、そして現在は恐竜画家?のウィリアム・スタウトの画集『Fantastic Worlds: The Art of William Stout』内容盛り盛りで最高。
ロシアの鬼才レオニード・プーリギンの画集。最高。
フランスのエログロ低俗漫画雑誌エルヴィフランスの表紙画を集めた二冊。どちらも良い。PULSION GRAPHIQUE, LE MEILLEUR DU PIRE D'ELVIFRANCE
小説家・画家ロラン・トポールの画集。VOYAGEUR DU LIVRE VOLUME II (1980-1997)。後ろの二冊は以前に買った物。
東京オリンピックのために日本はIOCにどれだけ「おもてなし」をしたのだろうか?
一巻の「芥川龍之介の死」が特に面白かった。
石井光太に外れ無し!
Kathryn Casey『She wanted it all』辞書を使って、ヒィヒィ言いながらやっと読んだ。ソフトカバーの方が安いんだけど、単語の訳などを書き込むので大きいハードカバーがいい。超美人で社交的、セックス大好きなウェイトレスが億万長者のじいさんと結婚。その目的は? オレなら書名を『全部よこせ』と訳したい。キャスリン・ケイシーは実録犯罪物で結構有名な作家なのに、邦訳が一冊も無いのは残念。誰かシリーズで訳して。
『抵抗の轍』新郷 啓子はモロッコが圧政している西サハラの現状について。ワールドミュージック好きとしてモロッコには好印象を持っていたが、この本で一変した。そしてモロッコを後押しするフランスとアメリカも許せませんなぁ。
『マゾヒストたち』松沢呉一は昔いた職場を思い出しながら読んだ。「うんこは噛むと酷い事になるので、噛まずに丸呑みするのがベスト」など、生活に役立たない情報満載。
ここからDVD編
アルゼンチン映画『アブラカダブラ』(左はサントラ、これも良い)ルチアーノとニコラスのオネッティ兄弟監督。後ろは前作『フランチェスカ』。
DVDが三本も入って書籍付き。お得過ぎる!
印度映画三本
グラール
アヌラグ・カシャップ監督も外れが無い。どぎつい照明の当て方とか好き。インドからの分離独立を描いた映画。
ダール・アット・ザ・モール
リニューアル・オープンする巨大デパートに幽霊が出るとの噂が。果たして…
ホラー映画なのにダンスシーンがあるのが、さすが、インド映画って感じ(笑)。
でも珍しくエロくてい良い。ラテックス・ゴス系?女王様系?メタルバンド、ナイトウィッシュのフロール・ヤンセン系?が好きな人向け。
『チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター』
馬鹿っぽい副題と『踊るマハラジャ』のせいで、ずっとただのエンタメ映画だと思っていたが、(いや、まぁ、そうなんだけど)実はしっかりしたサイコスリラー映画でもありました!うん、良かった。余り怖くないホラーが好きな人(オレ)向け。
全く知らなかったロシア人監督アンドレイ・イスカノフAndrey Iskanovのホラー(ゴア)三作品『nails』『philosophy of a knife』『visions of suffering』がどれもいい。監督はハバロフスクに住んでるっぽいから、日本にも呼びやすいと思うんだよな。写真はイタリア盤だけど、英字幕あり。昔アメリカ盤が出てたけど、今廃盤で高値になってるから、イタリア盤がお薦め。特典映像もあるし。